皆さんはもち麦をご存知ですか?
最近もち麦を食べられている方や、気になっているという方が多いようなので、今回はもち麦と大麦の違い、また、押し麦やうるち種の違いについてもまとめていきたいと思います。
Contents
もち麦とは
お米にも、もち米がありますよね?
もち麦も、もち米と同じようにもち性の大麦になります。
大麦よりモチモチ・プチプチした食感になっています。
1番の特徴としては、もち麦は殻類の中でも食物繊維が豊富なことから、今人気を集めてます。
食物繊維がどれだけ豊富なのかというと、白米の食物繊維が100gあたり0.5gに対してもち麦の食物繊維は、100gあたり10g以上も含まれているのです。
キャベツなどの野菜に食物繊維が多く含まれていると言われているのは皆さんもご存知ですよね?
しかし、そんなキャベツなどの野菜でも100gあたり2g程の食物繊維しか含まれていないのです。
それらと比べていただければもち麦に含まれる食物繊維の多さを分かっていただけるかと思います。
大麦とは
大麦は小麦と同じく世界最古の作物とされていて、約1万年も前から栽培されていたと言われています。
日本では小麦よりも早く大麦を食べられてきました。
今では白米を食べる人が多いかと思いますが、白米が食べられるようになるまでは麦飯として食べるのが当たり前だったそうです。
そんな大麦も、もち麦ほどまでとはいきませんが、白米のに比べて約10倍もの食物繊維が含まれているのです。
もち麦と大麦の違い
もち麦と大麦の違いについてですが、まずどちらも麦であることに変わりはありません。
もち性の大麦を精麦させたものがもち麦になるのです。
他にも大麦から様々な精麦の仕方をすることによって、押し麦なども作ることができるのです。
そして、それらも麦であることに違いはありません。
しかし、同じ大麦であっても上記でも記載した通りもち麦と大麦でも性質や特徴などは変わってくるのです。
大麦は食物繊維は豊富ではありますが、食感がパサパサしていたり、味が合わないと思われる方が多かったりして健康に良いということは分かっていても食されない方が多かったのですが、
大麦をもち麦にすることで食感もモチモチしていて食べやすくなるうえに、食物繊維が大麦の約2倍にもなることから、今もち麦を食される方が増えてきているのです。
- 食感が違う(大麦はパサパサ、もち麦はモチモチ)
- もち麦の食方が食べやすい
- もち麦は食物繊維が大麦の約2倍
もち麦と押し麦の違い
押し麦とは、水分を吸収して調理をしやすくさせるために、わざとローラーで平たく加工したものになります。
しかし、もち麦は一切加工をしないためふっくらとしています。
また、でんぷんの構造も押し麦は、うるち種と同じですので、もち麦とは食感が全く違ってきます。
もち麦とうるち種の違い
もち麦とうるち種の違いはでんぷんの構造にあります。
でんぷんの構造には、アミロースという直線状に繋がっている構造と、アミノペクチンという枝分かれして網目状に繋がっている構造があります。
うるち種はアミロースとアミノペクチンどちらともの構造で出来ていて、もち麦はアミノペクチンという構造のみで出来ているため上手にでんぷんが絡み合って、炊飯することで粘性が強くなるのです。
ですので、食感がかなり変わってきます。
小麦と大麦の違い
ちなみに小麦と大麦の違いは食べ方も、含まれている成分も変わってきます。
小麦は吸水率があまりよくないためご飯として炊くことはありません。
パンを作る時に必要なグルテンが入っているためパンを作る時に使用することが多いですよね。
逆に大麦にもグルテンは入っているのですが、違う成分のグルテンになるため、パンをふっくらさせることが出来ないので、パンを作る際には大麦は使用しません。
麦は麦でも成分などが変わってくるので小麦のアレルギーを持っている方でも大麦は食べれたり、大麦のアレルギーを持っている方でも小麦は食べれたりするのです。
もち麦の栄養について
もち麦は白米や玄米などに比較してみても、栄養素はかなり豊富です。
しかし、実はカロリーだけを見てみると、もち麦が1番高いカロリーになるのです。
ダイエットに向いているものだとカロリーも低いのかと思いがちですよね?もち麦の栄養素やカロリーについて下記にてまとめていきたいと思います。
もち麦栄養成分表
もち麦の栄養成分を分かりやすくまとめられているものがありますのでそちらを紹介したいと思います。
栄養成分表 1パック(50g)当たり
- エネルギー 170kcal
- たんぱく質 4.8g
- 脂質 0.8g
- 炭水化物 39.1g
- 糖質 32.6g
- 食物繊維 6.5g
- 食塩相当量 0.02g
引用:はくばく
上記の表は、例題としてはくばくというブランドのもち麦の栄養成分表を紹介させていただきました。
他にもビタミンB1やビタミンEなども豊富で、どれも白米や玄米に比べても大幅に多く含まれています。
こんなに色々な栄養素がたっぷり入っていてダイエットにも最適だなんて本当にうれしい食材だと思います。
もち麦の糖質
実はもち麦はお米と比べて栄養素がかなり豊富でありながら、糖質もかなり高いのです。
その糖質が多いことから『本当にダイエットに向いているの?』と疑問に思われている方も多くおられます。
確かに今の世の中、お酒・お菓子・ジュースなど様々なものが糖質0というで販売されていますし、ダイエットに糖質は強敵だと思われるのが一般的です。
しかし、もち麦には食物繊維というダイエットの味方がついているのです。
もち麦に食物繊維が豊富であることは上記を読んで理解していただけているかと思いますが、もち麦の食物繊維はただの食物繊維ではなく、2種類の食物繊維が含まれているのです。
知らない人も多いのですが食物繊維には水溶性食物繊維というものと不溶性食物繊維という2種類の食物繊維が存在するのです。
そして今回糖質に必要になってくる食物繊維が水溶性食物繊維なのです。
この水溶性食物繊維は糖質や脂質を上手に排出してくれる役割があるのです。
ですので、他のおかずなどの糖質はもちろん、もち麦自体に含まれる糖質も上手に排出してくれることになるのです。
ですから、もち麦の糖質については何の心配もいりません。
もち麦の栄養とカロリー
皆さんが気になられるのは糖質だけではありませんよね?
一番気になるのがカロリーだと思います。
実は、もち麦のカロリーは穀物の中でもかなり高い方なのです。まずは、その比較をご覧ください。
- 白米→168カロリー
- 玄米→165カロリー
- 押し麦→340カロリー
- もち麦→363カロリー
表を見てもらったら分かるようにかなりの高カロリーです。
では、なぜ高カロリーなのにダイエットになるのかというと、炊き方に秘訣があるのです。
もち麦ダイエットとはもち麦だけで炊くのではなく白米と一緒に炊くのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、もち麦と大麦の違い、また押し麦、うるち種の違いについても、まとめてみました。
麦飯が苦手な方も、もち麦なら食べられる方もいらっしゃいますので、是非一度試しに食べてみてくださいね。
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